キミへ

しばらくは真面目にやってた2人だけど、またじゃれあい始めて止める気も失せたから見守ってる。



「あ〜あ…、またやってらぁ……」

「もうあたし知らないからね」

「ぷくく…。」



千嘉ってさぁ…、意外に笑い上戸だよね。

さっきからずっと笑ってんじゃん。



「はぁ…。まだ龍の相手する方がマシ」

「マジ!?」



大事なことは何一つ聞いてないクセに、聞かなくていいことはいっちょまえに聞いてる龍くん。

ほんと、これから毎日くん付けしてやろーかしら。



「まだね、まだ」

「んじゃ相手してよ?」

「誰が今するっつった?」

「えーっ!! いーじゃん!」



うん、前言撤回。

これなら千嘉の方が倍マシ。




< 57 / 203 >

この作品をシェア

pagetop