キミへ
文化祭
そして、今度は文化祭当日。
まさに体育祭とおんなじ出だし。
つーか……
「何、このフリッフリのスカート!!」
「ね…。アイツの趣味だから…」
やる前から疲れきった顔してる千嘉。
「ほら〜〜! 元気出す!!」
「「アンタが元気良すぎる」」
昨日体育祭あって、今日から3日間文化祭だよ?
昨日の今日だよ!? 気が参るっつーの……。
「アタシは新しい出逢いを求めてんのよー」
『オホホー』なんて、ルンルン気分でスキップするあの人に溜め息をつきたくなった。
今日、実は遅刻して来ようとしたのに朝から雅のモーニングコール。
それは千嘉も同じだったらしく、朝からずっと不機嫌だ。
もちろん、あたしだってルンルンなワケじゃない。
低血圧コンビのあたし達はイライラしながら教室に入った。
「「…………やっべ」」
一瞬入る教室間違えたかと思った。
いや、マジで。千嘉とハモっちゃったし。