可愛いあの子は危険生物<短>
先ず真っ先にベッドの下を覗く、る……る、るるか(練習中)
『むぅ〜…。無い』
「俺読まないもん」
嘘だけどね。
愛読しちゃってますけどね。
『うっそだぁ』
見え見えの嘘をつく俺を、疑いの眼で見てくる、る…るか(ちょっと慣れてきた)
「う、嘘じゃないって」
………俺嘘下手くそだわ。
うん、今知った。
『こっこかぁ…!』
「わっ!ちょ…そこわ!!」
俺の下手くそすぎる嘘をいとも簡単に見破り、タンス方向に飛び掛かった、るるか(慣れた)
『意外といい穴場なんだよこうゆうとこっ』
まずい!今まさにるるかが覗こうとしているところ………タンスと壁の少しの隙間が、俺のピンク色ゾーンなんだ!
「わあああ!ストップストップ…!!!」
俺の決死の叫びむなしく…、
『げっちゅーーっ!』
るるかの手中には男の子のご本。
それが高々と掲げられている。
止めてくれ…!恥ずかしすぎて死ぬ!!
『へぇ〜新君は、ロリ萌えするのかぁ』
落胆する俺をよそに、ペラペラとページをめくる、るるか。
『きゃー!刺激的…』
るるかってもしかしなくても…変態なのか?