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和葉ちゃんの家から20分くらい歩いて


わたしたちが通う中学に到着した。


ついでに言うとわたしたちは中学2年生である。



クラスが別々なので

お互い手を振ってそれぞれの教室へ別れた。



「おっはよーう!羽菜!今日も夫婦で出勤ご苦労だった!」



後ろからすごい勢いで抱きつかれた。



「早苗ちゃん…てか夫婦じゃないよ!?」

「うん、顔真っ赤にして怒る羽菜も可愛いよ」



真顔でおかしなことを言う早苗ちゃんは、わたしの親友。

綺麗な栗色の髪を腰のあたりまで伸ばした

背が高くって本当にモデルさんみたいに綺麗な子なの



「羽菜は今日も可愛いーねぇ」

そういって早苗ちゃんはわたしの頭を撫でる。

ほんとになんで彼氏がいないんだろう…?


早苗ちゃんの不思議を頭の中にのこしつつ、わたしは自分の椅子に腰を下ろした。
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