Merci ma cherie
「ふだん私…いや僕、男なんだよね。女形っていって。」





「じゃあ本物の音色ちゃ…音色くんなんだ!」




「うん!家この辺なの?」



「いえ。あたし…本当はやりたいんです。」






「え!?」




「はい。でもできないから…。何か皆のお手伝いができればなあって…」





「どんな?」





「あたし以外のボーカルさんをお探したりとか…」






「やっぱね。」




僕は立ちあがった。



「え?」






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