街角トレイン
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「ララ…大変だったね…
うぇーん!!」
「ちょ、ちょっと!
なんであかりが泣くのよ〜」
お父さんのことを伝えた矢先に
泣き出すあかり。
自分のことでもないのに。
「だ、だって…ララ…
辛かったでしょ?」
「辛くなんてないよ」
「もう、強がんないで!
親友でしょ?あたしたち」
「うん…でも、私はほんとに平気だから。
お父さんとも…笑顔でお別れできたし」
「そっかぁ…ならいい♪」
あかりは私の光だ。
暗い闇に包まれて
行き先がわからなくなったときも
いつも光を照らしてくれる。
私にとってあかりは…
なくてはならない存在だ。
でも私は。
これからは自分の足で
ちゃんと歩くことを決めた。
今度は私があかりを
支える立場にならなきゃ。