街角トレイン
「何よ…これ」
私が家に帰って見たのは。
玄関のドアに貼ってある
たくさんの私の写真と
『死ね』の文字だった。
私は怖くなって
勢いよく写真や紙を剥がした。
あかりに連絡をしようと思ったけど
今は夜の11時。
断念した。
明日話そうと思い
今日は素早く眠りについた。
…―次の朝
私は携帯の着信音で目が覚めた。
まだ起きるには早く、寝ていたかった私は
その電話を無視した。
そして二度寝に入ろうとしたとき。
♪〜♪〜♪
「うるさいなぁ」
呆れた私は
仕方なく電話に出ることにした。
非通知の電話。
少し出るのを躊躇ったけど
また何度も電話されるのは御免だから
結局出ることに決めた。
「ふぁ〜…はい」
『死ね、ブチッ!プープープー…』
私は一気に目が覚めた。
声は大きくて
男性か女性かわからなかった。
怖い…怖い…!
誰なの…?
でも…この人は…
私の携帯番号を知っている人…
私の…身近な人…
誰?