街角トレイン



「ララ♪おっはよ〜!」
「あかり…あかりー!!」
「おっと!えっ?ララ?」



私はとっさにあかりに抱きついた。



昨晩の恐怖と
今朝登校してくるとき
後ろで誰か付けてきているのに
気づいた恐怖から
私は耐えきれなくなって
あかりに抱きついて泣いてしまったのだ。



「ストーカー!?」
「うん…」
「こわ…!ララってば昨日…
よく一人で頑張ったね」
「あかりに電話しようかと思ったけど
もう夜遅かったし…」
「関係ないわよ!
あたしに頼ってくれれば
すぐにでも飛んでいったのに」
「ありがとう。
でも…あかりに迷惑かけたくなかったの」
「ララ…よぉし……わかった!
今日はうちに泊まりなっ!」
「えっ!?いやっ、迷惑だし…」
「迷惑なんかじゃない!
うちのお母さんお客大好きだから♪」



どうしよう…。



あかりに迷惑かけたくない。



でも自分家で一人でいるには
それなりの度胸が必要だ。



究極な選択ー!



「先輩。どうかしたんすか?
つか先輩この頃練習来ませんよね?」



あかりとの会話
またもや隼人が入り込んできた。



これはいつものこと。
私の席の隣の渋谷くんに
会いにきたときに
なぜか私達の会話に首を突っ込んでくる。



「隼人には関係ないの。」
「悔しいー!先輩、事情聴取っす」
「えっ、ちょっ!」



私は隼人の腕から
抜け出そうとしているうちに
陸上部の倉庫に連れられてきた。



「ちょっと隼人!
1限目始まっちゃうよ」
「先輩…。っ!」
「!!」



私はマットの上に思い切り
隼人に押し倒された。



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