夏の日の出来事
チュンチュン...
「ん...」
気付いたら朝を迎えていた
いつもそうだ
お母さんとお父さんを思い出すとすぐ眠ってしまう
思い出すなってこと...?
人を殺めるなってこと...?
2人は一体、何を望んでるの...?
あたしには分からないよ...
パンをかじりながら学校へ向かう
「あ...」
途中で、聖夜の姿が見える
聖夜はあたしに気づいてないみたい
そしたら、女の子が1人、聖夜に近寄って行った
「おはよう」なんて言ってるのかな?
そしたら、女の子は聖夜と腕を組んだ
「っ...」
見てはいけないものを見てしまった気がした
聖夜はその腕を振り払った
「....」
そのせいで、聖夜があたしと目を合わせた
あたしは咄嗟に逸らす
聖夜がその場で止まっている
女の子は不機嫌そうに走って行った
どうしよう...
今更道を変えられないし...