夏の日の出来事
「聖夜君と別れたの、本当?」
「へ?」
もう聞いてるの?
「康祐から聞いた...」
「あー...」
康祐君と仲良いもんねー
話さないわけがないよね...
「由愛はそれを望んでたの?」
「当たり前じゃん」
「周りのこと、気にしすぎじゃない?」
「え?」
「由愛、いっつもそうじゃん」
「....」
いっつもってひどくない?
そんなに気にしてるように見える?
だけど...聖夜は気付いてなかったじゃん
「知ってるよ、あたし」
「何を?」
「由愛がいつも...周りの目を気にしてること」
「.....」
「気にし過ぎて後悔すること。自分のことばっか考えてるって後悔してること」
全部...バレてる...
「何年一緒に居ると思ってるの?」
「あいたっ」
聖夜と同じようにデコピンをされる
あたしはちょっと涙目