夏の日の出来事


  聖夜 side


由愛が...別れたいって言ってきた


明らかに、おかしい...


だけど、俺が言えることじゃねえ...


俺と一緒に居ることで、苦しめてる


やっぱり消せないんだ、過去の事実は


「クソッ...」


「おーおー。恋に余裕がある聖夜が行き詰ってる~」


「...康祐...うるせぇ...」


屋上で寝転んでると康祐が来た


「何しに来たんだよ...」


「ん?フラれた聖夜を見学しに♪」


「うぜぇー...」


なんでコイツと俺は友達になったんだろう


今ちょっと後悔してる


「本当にフラれたんだってな?」


「...あぁ」


空をじっと見る


康祐も俺と同じように寝転んで空を見る


男が2人で空、見てるなんてな...


どっかのマンガかっつうの


「どうだ?フラれた気分は」


「別に」


「心にポッカリ穴、開いただろ」


「あぁ」


はっきり分かる


心に、大きな穴が開いてること


それだけ俺は、由愛中心で生きていたってこと











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