夏の日の出来事


「早く学校行こ!?」


凜乃があたしの手をグイグイ引っ張る


「康祐、聖夜君と一緒に教室行ってね?」


「あぁ。分かった。帰りは迎えに行くからな」


「うん!!!」


仲...良さそうで羨ましいよ...


「由愛、行こ!!」


「あ、うん」


あたしは凜乃と一緒に学校へ向かった


「俺らも行くか、聖夜?」


「アイツ...泣きそう」


「へ?どいつ?」


「いや...なんでもねえ」


2人がそんなことを言っていたのはあたし達には聞こえていない


聞こえるはずがないんだけどね...


教室はもう、クーラーがついてる


「涼しー!!」


凜乃の顔が一気に明るくなる


さっきまでは死ぬ~とか言ってたのに


あたしの席は窓側


だからいっぱい寝られる


「由愛ちゃん、おはよ♪」


「おはよ」


クラスの男子が挨拶してくる


別に仲がいいわけじゃないけど


なんか挨拶してくる


あー眠たい...








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