夏の日の出来事
「でもね...?」
聖夜が居てくれたから...
聖夜が...あたしに幸せをくれたから...
「由愛、もう伝わってるよ」
「うん...」
お母さん、お父さん、今見てますか?
「...今、見てるかな?」
「...多分、見てると思う」
「あたし、間違ってなかったと思うんだ」
「うん」
「聖夜と出会って、好きになって...怒られても、あたしはそれで幸せだから...」
「うん」
「聖夜は...幸せ...?」
「クスッ」
聖夜が微笑む
「当たり前だろ?由愛が幸せならそれで俺は幸せだから。由愛が...幸せにならなかったら俺、由愛の両親に殺されちまうし」
「あはは。だよね」
「由愛、これからもずっと一緒に居てくれますか?」
「...はい!!」
あたし達は笑ってキスをした
きっと、これからも大丈夫だよね?
お母さん、お父さん
これからも見守っててください
あたしはきっと、幸せに暮らします
だから...心配しないでください