夏の日の出来事
「―――め...」
うーん...
誰かが呼ぶ声が聞こえる
「――由愛!!」
「ほぇ...?」
目を開けると凜乃が居る
「はへ...?」
「もうっ!!1日中寝てるなんてありえない!!もう帰るよ!!」
「もう放課後...?」
そういえば、教室に居る人が少ない...
「由愛ちゃんはよく寝るね~」
「康祐君も居る...」
目をこすりながら鞄を持つ
「由愛、今日もごめんねっ♪」
「あーはいはい。行ってこーい」
「明日は一緒に帰ろね!!」
「はいはい」
恋すると凜乃ってば、周りが見えないんだから...
「ふぁ~...」
欠伸が出る
学校を出る
あたしの周りはカップルだらけ
だけどあたしは一切気にしてない
気にしてたらキリがないからね~
「由愛」
家に帰る途中、後ろから声が聞こえた