夏の日の出来事
連れて行かれたのは聖夜のマンション
またですか...
家の中にはもう、聖夜のお母さんは居なかった
ムカつく、嫌い
傷がズキズキと痛みだした
「ごめんな、由愛」
「は」
聖夜のベッドに降ろされる
何のこと?
「あたし、帰るから」
「待てって」
聖夜があたしの上に乗る
「...聖夜も結局一緒じゃん」
「何が?」
「聖夜も、ヤりたいわけ?」
「は...」
「こんな体じゃ誰も抱いてくれないんだし...あたしがどうしようが関係ないじゃん」
「.....」
何も言わずにあたしの目を見る
「だから退いて」
「だったら...」
聖夜が呟いた
「だったら俺の隣に居ろよ」
「は?」
何言ってんの?コイツ
頭、暑さでおかしくなった?