夏の日の出来事
「由愛...っ」
俺がリビングに出る
由愛は俺らを涙を流しながら睨み付ける
手には手紙を持って
「由愛...読んだのか...?」
「聖夜は...ッ知ってたんだね...?」
「今朝知ったんだ。もしかしたらと思って...」
「そんな嘘は...聞きたくない!!」
「由愛ちゃん、本当なのよ!大介さんは...十分苦しんでるの!!もう...許してほしいの...」
「許す...?」
鼻でクスッと笑う由愛
由愛はは制服をめくってお腹の傷を見せる
俺は顔をしかめる
コイツ...1人でこの傷を背負ってくつもりか...?
「手術をしたときの傷です。この傷は一生消えてくれません。あたしは、この傷と一緒にあたし自身を愛してくれる人を探さなければなりません。だから覚悟を決めました。一生...この傷を大切に想おう、と」
由愛は、涙を拭いて俺だけを睨む
「もう、あたしに構わないで。あたし達に...近寄らないで。近寄ったら...聖夜を殺す」
「由愛...」
「お邪魔しました。コーヒー、ありがとう」
手紙を封筒に入れてテーブルに置く
カバンを持って、マンションから出て行った
由愛のヤロー...
絶対アイツは俺を信用しないだろう
今好きだ、なんて言っても信じないだろうな...
「クソッ...」