夏の日の出来事


由愛の行動が気になって、俺は探した


走り回って汗だくになって探し回った


居た...!!!


だけど、由愛の隣には知らない男


アイツ...誰だ...?


由愛の表情に色がない


...金か...


「由愛!!待てよ!!何処行くんだよ!!」


「.....」


後ろから、由愛を抱き締めた


男は振り返って目を見開く


「アンタ、誰だよ」


「てめえこそ、誰だよ」


「俺ら、これから行くとこあんだから邪魔すんじゃねえよ」


「どうせラブホだろ?しかも5万。由愛はそんなんじゃ買えねえよ。――由愛を買うのは、俺だから」


...俺...何言ってんだろう...


由愛が俺の手を振り払う


「やめて。あたしはアンタなんか知らないしあたしは由愛じゃない。人違いじゃないですか?」


男と腕を組む


「あたし、この人と一緒に行くから」


「由愛...」


「もう...構わないでください。行こっ」


「あ、あぁ」


男はちょっと戸惑っている


ふざけんな...


知らねえヤローに、由愛は譲らねえ...!!


「ふざけんな」


「ちょっ!?」


由愛を横抱きする


「悪いけど、コイツを最初に抱くのは俺だから」


「ちょ、てめえ!!待てよ!!」


由愛を抱っこしたまま走った









< 39 / 121 >

この作品をシェア

pagetop