夏の日の出来事
「君、1年の子だよね?」
「は...」
先輩の男子2人がニヤニヤして近寄って来る
あたしは慌てて立ち上がる
「そうですけど...」
なんか、怖い
危険な感じがする...
「1年生の女が1人でこんな屋上に来ちゃダメだよ~?」
「危険な狼が居るかもしれねえぞ?」
「それ、お前だろっつうの」
「お前もだろ?」
2人で盛り上がってるし...
「失礼します」
横を通り過ぎようとする
だけど、腕を掴まれる
「待てよ」
「俺ら、今欲求不満なんだよね~」
...知らないし...
「だから、手伝って♪」
「ちょっ!!!」
腕を引っ張られて、地面にしりもちをつく
「いったぁ...」
もう、最悪...
「おとなしくしてろよ?」
「痛いことなんかなーんもしねえって。お前が暴れなきゃな?」
...抵抗する気力も起きないよ...