夏の日の出来事


「うわっ、何だこれ」


あたしの...お腹を見て叫ぶ男子


そりゃぁ...そうですよね...


「ありえねえー」


「....」


そう言って、屋上を出て行く男達


と、入れ違うように聖夜が汗だくで入って来た


「由愛!!」


「.....」


あたしは何も言わずに制服を直す


「平気か?」


「......」


何も答えない


「由愛、答えろ。何もされてねえか?」


「......」


知らない間に、涙が流れる


傷のこと...言われた...


本気でショックを受けた


抱いてもらえなかったとかじゃなくて...


傷のことをバカにされたことに


両親の...気持ちがこもってる傷を


バカにされたことにショックだった


「泣くな。俺が...なんとかしてくっから」


「やめてっ!!」


「由愛...?」


咄嗟に聖夜の服を掴む









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