夏の日の出来事
「北野さん...」
「あ、はい」
おじさんがあたしに声を掛ける
「聖夜のこと...なんだけどな...」
「はい」
「...ちょっと...」
言いにくいこと?
「聖夜、ちょっと離れて」
「ぜーったい嫌だね」
「子どもじゃないんだから...」
無理矢理引き離す
「ちょっと待ってなさいよ」
「すぐ戻って来いよ」
「平気だって。おじさんが話あるって言うんだから」
「親父だからって...由愛に手ェ出したら許さねえ」
「はっはは。俺はそんなことはしない」
...おじさん...
まともに答えないでください...
まったく....
似たもの親子め...
連れて行かれたのは隣の部屋
和室のような部屋に座らされる
「聖夜のことなんだが...」
「はい」
そうだ
聖夜のこと、何かあるのかな?