夏の日の出来事
「聖夜な...病気...なんだよ...」
「え...?」
病気...?
病気って...どんな...?
「聖夜は...聖夜は死ぬんですかっ!?」
ついおじさんの胸倉を掴みあげる
「き...北野さん!!落ち着きなさい!!」
「っ...すいません...」
手を離す
「死ぬとか、重大な病気じゃないから心配は要らないんだが...ただちょっと心配なんだ...」
「聖夜も自分で気付いてはいる。だけど...アイツは上手に言えないらしいから...」
「そうですか...」
「今までと変わらないように接してやってkれ」
「はい...」
どんな症状なのかは聞けなかった
聞いても何も出来ないのは気付いてるから...
おじさんは部屋を出て行った
あたしも...戻らなきゃ...
だけど、全然立てない
足に力が入らない...
「由愛、どうした?」
「聖夜...」
「?」
キョトンとした顔の聖夜
心配かけちゃ...ダメなんだ...