夏の日の出来事


甘えれば、由愛は目を閉じた


...寝顔、可愛い


無性にキスがしたくなった


だけど、キスをしたら怒られるだろうな...


手は出さないって約束だし...


こうやって付き合ってくれてるだけで


隣で寝てくれるだけで、嬉しいこと


だけど、欲が出てしまう


それ以上のことを望んでしまう


...俺、最低だ


嘘ついてまで...由愛を隣に置いておきたいだなんて...


「...暑い!!」


由愛はそう叫んで起きた


「由愛、面白い」


「えっ!?」


ドッキリでもされたような顔


その顔、可愛すぎる


「何が面白いの!?」


「ん?秘密♪」


怪しく笑ってみる


「...何もしてないよね?」


「ん?そりゃ当たり前だろ。そういう約束なんだし」


「良かった...」


かなりホッとした様子


...そんなに俺、信用されてない感じ?


俺も、まだまだか...


だけど、嘘がバレたら...俺は余計に信用されないだろう...








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