夏の日の出来事
...だけど...
「...俺に触られるの、嫌?」
「え?」
ちょっと真剣な目で聞く
俺、もう限界
「...キス、したいんだけど」
「はひっ!?」
「嫌...か?」
「や...その...」
戸惑ってるし...
「...そんなに悩むなよ。するわけねえって」
「え...」
笑って見せた、つもりだった
「...そんな顔...しないで...」
「え?」
驚いて、由愛を見つめる
「そんな風に、悲しそうにしないで」
「ゆ...由愛...?」
「聖夜が悲しくなるとあたしも...悲しいの」
由愛...俺、期待していいのか?
でも...だけど...
「由愛、今の俺にそんな風に優しくすんなよ」
「え、ダメ?」
「...理性、保てねえ」
絶対...壊れてしまう、俺
今でさえもう...限界なのに