夏の日の出来事


「重くないですか?」


「全然。逆に軽すぎる」


そう言われたのは初めてです...


「あれ、慎吾じゃん」


「おー」


先輩に声をかける先輩たち


「その子、誰?」


「ん、ちょっとねー」


「まーた新しい彼女?」


「ちっげぇよ。つうかまたって言うなよ」


「へいへい。俺も授業サボりてえから一緒に行く~」


「来んのかよ...」


先輩はぶつぶつと言ってる


「しつれーします」


「先生、居なくね?」


保健室には、誰も居ない


「まあいいや。シップーっと...」


シップを探す先輩


もう1人の先輩をチラッと見たら目が合って固まった


...あの人だ...


屋上で、襲ってきた先輩だ...


あたしはフッと目を伏せる


気付いてないのかな...?


「あった、あった。服、めくって」


「じ...自分でやります!!」


傷は見せたくない...








< 82 / 121 >

この作品をシェア

pagetop