夏の日の出来事
「いいって。自分でやると痛いだろ」
「ホント....大丈夫です...」
「あー!!!!!」
もう1人の先輩が叫んだ
「うるせぇ...何?」
「コイツ...俺が襲った奴だ!!」
「はあ?」
...思い出しちゃった...
「なあ、お前そうだろ?」
あたしは俯く
やっぱり...聖夜を連れてくればよかった...
ガタッ
「てめえ、ふざけんな!!」
「ちょ、慎吾!?」
先輩が胸倉を掴みあげてる
「落ち着けって!!」
「お前、ふざけんじゃねえよ!!もういい加減手ェ引けって言ったよな!?しかも...コイツに手ェ出した?ざけんなよ!!」
「なんで慎吾がそんなにキレてんだよ!?」
「お前が...ムカつくからだよ!!」
「先輩!!」
あたしは必死に先輩を引き止める
「慎吾、最近おかしい。もう俺、先教室戻るから。慎吾も早く戻って来いよ」
先輩は慌てて保健室から出て行った
「アンタ、大丈夫?」
「あ、はい...平気です」
小刻みに震える肩をあたしは隠した