夏の日の出来事


「由愛を守るのは俺だから」


「うん」


けど、今回はあたしだけで解決したいから...


聖夜、ごめん


今回だけは...見逃して


「もう大丈夫?」


「うん、教室戻ろっか」


「って言ってももう放課後だけどな?」


クスクス笑う聖夜の横顔は好き


なんか綺麗だから


「由愛!!カバンー!!」


「うおっ」


教室へ戻ろうとすると前からあたしのカバンを持ってきた凜乃と康祐君


「聖夜、お前のカバン!!」


「投げんなよ!!」


康祐君は聖夜のカバンを思いっきり投げた


「お前ら、仲いいな!」


「お前らも人のこと言えねえだろ?」


「由愛、ちょっと来て!!」


「ん?」


凜乃があたしを呼ぶ


「なに?」


「さっきクラスの人が由愛を探してたんだけど...」


「あー何処に居る?」


「体育館裏に居るって...なにかあったの?」


凜乃が心配して聞いてくる









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