夏の日の出来事


「聖夜、気を付けろよ」


「何をだよ?」


「北野のことだよ」


「由愛のこと?」


なんでだよ


「北野のこと呼び出してるクラスの連中居んだよ」


「へぇー」


「へぇーって...気にならねえのかよ!?」


「別に?」


なんで気になんの?


普通じゃね?


「お前....頭悪すぎる!!」


「うるせぇー」


「北野に何かあってもいいのか?」


「由愛に?あるわけねえよ。俺が一緒に居るんだし」


「はぁー...お前、あとで泣きついて来ても知らねえからな」


「ンなこと絶対ねえし」


ないない


由愛は俺のそばに居るんだし


「聖夜っ、ごめん!!今からちょっと会わなきゃいけない友達が居て...」


「男?」


「ううん、女子だよ」


「そ。暗くなる前に帰れよ?」


「あーい♪」


由愛は鞄を持って走って行った


「お前...本当にバカ」


そう言って康祐は帰って行った


俺も家に帰った






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