夏の日の出来事


  由愛 side


聖夜たちと別れて、体育館裏へ向かう


あー、面倒過ぎる...


「あ、来た」


来ちゃいけないのかよっての...


「よく怖がらずに来たね」


「そりゃあね」


ズバッと言ってやる


「河野君とは別れたの?」


「別れるわけないし」


絶対別れないっつうの


「じゃあ...二度と北野君に会えないようにしてあげようか?」


「意味分かんない。あたし、帰るから」


「ちょっと待ちなさいよ」


はぁ...


あたしを囲む女子


相当暇なのね~、アンタ達...


「用件はなに?早く帰りたいの」


「アンタは...帰れないわよ」


「は――」


あたしはズタボロになるまで蹴られた


高校生にもなっていじめだなんて...


ダッサーイってずっと思ってた


そしたら知らない間に終わってて、朝日が昇って来た


「いったー...」


ダルい体を起こす








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