夏の日の出来事

壊れた心



誰にも言わずにあたしは1か月耐えた


よく耐えたと思うよ、あたしは


「ねえ、いつになったら別れてくれるの?」


「ケホッ...」


あー...肺が痛い...


「もうさ、いい加減別れてくれない?」


「1人占めするなんて、卑怯よ」


「好きでもないのに、付き合わないでくれない?」


「きっと河野君だって、あなたを利用してるだけよ!!」


『利用』


あたしはその言葉が心に残った


そうじゃん...


おかしな話じゃん...?


あたしを...好きだなんて...


傷を愛してくれる?


そんなの...嘘に決まってる


お父さんを許してもらいたいだけじゃん


言うことなんか...信じれない


聖夜だって...そうじゃん


「クスッ...」


そう思えたら笑えてきた


「なにを笑ってるのよ!!」


ビンタをするために手を振り上げる女子


だけどあたしはギリギリで手を握る


「ッ...」


周りはびっくりしてる








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