夏の日の出来事
「んで?話って?」
聖夜をソファに座らせる
「...別れよ?」
「...は?」
聖夜は信じてない様子
「なんでだよ、急に」
「別れたくなったの」
「そんなの信じられるわけねえだろ」
「だってさ、変な話じゃん?聖夜が...あたしを好きになるなんて」
クスッと笑う
「別に変じぇねよ」
「変だよ、あたしの中では。だから...もう離れた方がいいの」
「...誰かに何か言われたのか?」
「ッ...」
なんで聖夜が知ってるの?
誰かに...聞いた...?
「別に...そんなのないし」
「嘘。そうだろ?誰に言われた」
聖夜があたしの肩を掴む
「...離して。あたし、1人が一番楽なの。付き合うとか...嫌なの」
「由愛は...そんな奴じゃねえだろ?誰かに...言われたんだろ...?」
聖夜はもう、泣きそうだった
「...ごめんね、聖夜」
何に対してか分からなかった
自分でも分からなかった
聖夜はあたしに見えないように泣いた