心の隙間...元風俗嬢の恋
「みっともねぇ」


タコは

「すいませんっ」

そう頭をさげて
列に戻った。


あんな若いお兄さんが
頭?


みんな列作ってる人は
年上ばっかだよ?


その人は
あたしの目を見て、
一直線に進んできた。


ヤクザなんてなんてことない

そう思い続けてきた
あたしの思いが壊れそうなほど

その人の目は
怖くて冷たいものだった。



「お嬢ちゃん、大丈夫?」


お嬢ちゃん?


あたしは
触れられた手をはらいのけた。


「ヤクザのくせになんなのよっ!」


その言葉にお兄さんは、
ピクっと眉をあげた。



そしてあたしのアゴをつかむ。


「いたっ。」



「ヤクザのくせに?なんで嫌ってるかしらねぇけど
俺らは俺らで胸はって命かけてこの役職についてんだ
それをお前が文句ゆう義理はねぇ」



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