薄桃の景色に、シルエット。
「いつか出会えるわよ。きっと、どこかで」

「そういうものか?」

「そういうものよ」

「……ありがとう。ではな」


 誰も知らないなら、私が自ら探せばいい。それだけの事。

 私はもう、病人などではない。普通の女の子なのだから。

 今の私にはきっと何でも出来る力と時間がある。

 だから。

 きっといつか、また会える。


 清々しい気分でうーんと背を伸ばす。

 再び宙を見上げれば、真っ白な月が丸く浮かんでいた。


* * * E n d * * *


 一応、これで完結です。

 でもでも、個人的にちょっとだけ書きたい番外編があるので、それ書いたら真昼の月とはおさらばです。

 お付き合いありがとうございました!!

writing by 09/12/03
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