薄桃の景色に、シルエット。
「お願いがあるんだけど、洗濯物干してくれない? あとこれ冷蔵庫に」

「はいはい」

「明日もこのくらいの時間に起きてくれたら助かるな~」

「………ははは」

「じゃ、行って来ます」

「行ってらっしゃい、気をつけてね」


 ああ、この科白も久し振りだな。

 そう思いながら唐揚げと卵とじの入った皿をラップで包み、冷蔵庫へ入れる。

 今日も暑いなーとぼやきながらベランダへ出、洗濯物を干した。

 暑い暑いと言いながら、向かうはクーラーのついた寝室。


「癒される~」


 ごろん、と横になる。

 一仕事終えた後の布団はやけに優しい。


「さて。寝ますか!」


 久し振りに陽に当たり、何だか良い夢が見られそうな気がした。


* * * E n d * * *


 初めてのエッセイですね!

 ブログに書いたやつですけど、アップします。

writing by 10/07/08
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