それでも…
「俺シャワー浴びてくるわ」

「うん」



ここは彼氏、桜輝の家。


桜輝は馴れた手つきでタンスから自分の服を取り出し、シャワーを浴びに行った。


私はすることもなく、ボーッとしていた。



――携帯がなった。


桜輝のだ。

ディスプレイには『晶奈』と表示されていた。

< 2 / 13 >

この作品をシェア

pagetop