それでも…
怖いよ。


「アハハハハハハハ!大丈夫だよ?俺ちょーっとイカれてるだけだからさあ!」


桜輝は私が着ている制服のリボンを取った。

そしてそのリボンを私の頭に乗せた。

「百合。かわいい。」

そういって強引にキスしてきた。


「百合。俺の百合。どこにもいかないで。」


私の顔を愛おしそうに触れる桜輝。



そして、持っていた包丁で私の首筋に×を刻んだ。

「痛いよ…」


桜輝はそこから出てきた血を舐めた。


いたい。

ヒリヒリする。

舐めおわった桜輝は口の端を真っ赤にしてこう言った。

「百合の味だあ」
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