金烏玉兎
縁側に足を投げだして、それに寄りかかるハムが眠たそうにしている。
「あぁ、知ってる。」
カチャリ、と私の持っている刀が鳴る。
想像以上に重くて、持つのが大変。
でも、それも吹っ飛んだ。
聖の言葉で。
「組合と知り合いだって知られて、大会出れなくなったんだろう?」
聖は知ってた。
「じゃあ…なんで何も言わないの?組合とは関係無いって、聖が言ってくれれば良いじゃん!照大は、」
頭に血が上ってる。
「照大は努力して、大会に選ばれたんだから!何もしない聖とは違って!」