金烏玉兎
大晦日、田舎の方に帰省する人は多い。
こういう時は、都会よりも田舎の方が人口密度が高い感じがする。
でも、静か。
夜は、雪がしんしんと降り積もって辺りは真っ白。
慌ただしく大掃除を手伝って、東仲さんが年越しそばとお月見団子を作っていた。
その間、することも無くて各々が好きなことをやり始める。
照大は冬休みの課題をやっていたけど、私は大晦日まで勉強をやるなんて考えたくもない。
ついこの間、試験の結果が帰ってきて両親に報告したばかり。