金烏玉兎


夕方に、どうして静綺が百合ちゃんのコンビニに?

百合ちゃんのバイト先のコンビニは屋敷に向かうのとは反対側にある。


「…まぁ良いけどね。」


溜め息を吐く百合ちゃんは、どこか乙女みたいに…。


「ゆ、百合ちゃんって、静…水島のこと好きなの?」


迫るように身を屈めて聞いた。

その言葉に百合ちゃんはちょっと赤くなる。


「…な、わけないでしょ。」

「嘘、そうなの!?」

「声大きい!」


バシンと机を叩く。



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