金烏玉兎
オーカちゃん、という呼び方は先輩を連想させる。
見渡すけど、聖の伯父さんは出席していないみたい。
「元気ですよー。」
「聖は我が儘やから、色々迷惑もかけてると思うけど、宜しくね。」
「爽(アキラ)ちゃんほどじゃ無いでしょー。」
「なんか言いはった?」
お母さんの言葉に、笑顔ながらも目が笑っていない顔を見せる。
「皆さーん、写真撮りますよー。」
その言葉に、静綺、聖、私、照大の順に並ぶ。
「桜嘉、変顔やってみせろよ。」
「はぁ!?聖がやれば良いんじゃないの?」