金烏玉兎
「お前等、本当に仲良いよな。」
「流石、烏と兎。」
ケラケラ笑うサイド。
カメラを構える人が「いちたついちはー」と、定番の言葉を言う。
肩を並べて、一緒に背も大きくなった。
一緒に居すぎて、どれくらい成長したのかも分からなくなる。
ぶつかって、離れて、笑いあって、泣いたりもした。
「にー。」
カシャリ、とシャッター音がする。
今日が、これから生きていく一日一日が、これまで生きてきた時間が、宝物になりますように。
何度生まれ変わっても、私で居たい。
金烏玉兎
END.