金烏玉兎


「それはそれは…」と呆れたように呟いた。


「聖より有名になれるかもな。」

「…なんで聖?」

「アイツ、すげー有名だから。」

目を伏せるように笑う照大。屋敷の門を通って、玄関に入る。

台所からは東仲さんが夕飯を作る音がしている。

今日の夕飯はカレーだ!

「お帰りなさい。桜嘉さん、ありがとうございます。」

東仲さんが台所から顔を出した。



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