金烏玉兎
午前五時、烏は朝日に何を思う。
欠伸をしながら朝ご飯を食べていると、東仲さんが言う。
「昨日は遅かったんですか?」
「そうなんです。明後日から中間だから。」
私の危機感というものはソレを目の前にしないと働かないらしく、課題を今、高速で終わらせている。
「中間とか、嫌なこと朝から言うなよ。」
静綺は顔を歪めつつ、ご飯を口に運ぶ。
「あぁそっか。三学期制は今、中間か。」
納得したように頷く照大は二学期制。