金烏玉兎
嗚呼、眠い。これは絶対授業で寝る。
「あ、そういえば。明日夕方から用事があって深夜にしか帰れないかもしれません。」
そう言った東仲さん。
私は、少し気づく。
「…そういえば、この家って大きいけど東仲さんが全部やってるの?」
「いいえ、殆どは私ですけどバイトの子がする時もありますよ。」
「バイトの子?」
驚いたのはあたしだけじゃないらしく、照大も短く「え、」と言う。
「大体は女の子ですけどね。」
「知らなかった!」
「大きいから会わないんですよ。それに、働く場所は離れの方ですから。」