金烏玉兎


人の話を盗み聞きなんて、質が悪いとは分かっている。

でも、止められないのは人間の性の所為にする。


「そりゃあ会ったけど…オーカちゃんの友達にすっげー睨まれた。」

「良かったな。」

「お前って本当、」


ノックもせず、無断で襖を開けた。

混乱もしていたけど、何より怒が沸々と沸いている気もする。



< 51 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop