金烏玉兎


「…私が先輩にフられたのって、聖に関係無いよね?」


何故か漠然とそう感じた。

でも、分からない。

幼い頃から聖は、そういうことを平気で、


「してるよ。僕がこいつに桜嘉をフれって言ったんだ。」


するんだから───


「意味わかんない!」


気付いたら走ってた。

玄関に照大が見えたけど無視して出て行った。



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