アカイイト。
「君は、だ、れ?」
そこには、一人の男の子がいた。
体中が痣だらけの男の子がいた。
「ここに居ちゃだめだよ…おかあさんが、おねえちゃんを殺しに来るから…」
「たけし…?」
男の子のおかあさんは、紅いナイフを持って、やってきた。
「――――――――おねえちゃん!!!」
男の子のおかあさんは、ナイフを振り下ろした。
振り下ろした先には、男の子の小指。
私と繋がっている、アカイイト。
「――――――――!!!!」
男の子の小指が、宙に舞う。
男の子は、床に倒れ込んだ。
…死んだのだ。