暴走族と4才児!
「…お前に頼まれなくても、星龍の危機だ。力なんていくらでも貸すさ。けどな……」


千暁は、立ち上がると亮の耳元で囁く。


「いつ、何がどんなときに起こってもいいように、覚悟だけはしておけ。…“翠龍(スイリュウ)”」


「…っ!はい…」


千暁は、暴走族『星龍』の総長の通り名で亮に言った。


亮には、千暁の言いたいことが伝わっていた。


「必ず守り通します。…星龍11代目総長、翠龍の名に誓って……」


その言葉に、千暁は満足そうに笑った…―。


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