暴走族と4才児!
「…っ、今すぐ俺を病院に連れていけ」


「…分かった。俺のバイクでいいか?」


「あぁ…」


亮は、香のバイクの後ろに乗った。


「……亮、廉と学を襲ったのって………」


バイクに乗る亮に、祥平が強ばった顔で言う。


「…………十中八九、獅龍組だろうな。そして……」


亮の頭に浮かんだのは、数日前の千暁の言葉…ー。


『あの愛美って子、何か怪しくないか?』


『えっ?まさか…。だって、まだ4才児ですよ?』


『俺の勘違いだったらいいんだけど…、何か、“翠龍”の頃の血が騒ぐっつーか……ま、考えすぎかもしれねぇけど』


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