暴走族と4才児!
「その事、ママは知らないのか?」


「…うん。ママ、あんまり理央奈とお話してくれないし……、ママが帰ってくる時には、理央奈もう寝ちゃってるから」


「……ママのお仕事って、そんなに忙しいお仕事なの?」


祥平が、まるで何かを確信したかのような表情で理央奈に言う。


「……理央奈、ママのお仕事嫌い。ママ、いつも知らない男の人と帰ってくるんだもん」


理央奈の言葉に、祥平は「やっぱり……」と呟いた。


「「『……水商売』」」

5人の声がきれいにそろった。


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