暴走族と4才児!
(理央奈があそこで、1人で泣いてただいたいの理由が分かった気がする……)


きっと、理央奈は……。

「お家にいるのもやだけど、幼稚園にいるのも嫌なの」


「……どうして?」


「……誰も、理央奈とお話してくれないから」


その言葉に、ピクッと圭人が過剰反応した。


「……幼稚園の先生は?」


「……………っ、皆と同じだよ。今日、誰もお話してくれなくなっちゃったから」


「…?!理央奈、それでバスに置いていかれてあそこで泣いてたのか?!」


こくんと頷く理央奈に、圭人は「あり得ねぇ」と言って舌打ちをした。


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